非営利活動の権利尊重を
2015. 8.4
小島 美里(特定非営利活動法人暮らしネット・えん代表理事)
○市民福祉情報オフィス・ハスカップのメールマガジン「市民福祉情報」の受信者になって10年を超えます。毎週小竹さんのセンスでスクリーニングされた膨大な情報が送られてくる安心は得がたいものです。
○介護保険は3年に1度の報酬改定、5年ごとの介護保険法改正があり、その都度関連したさまざまな通知や文書が出されます。そうした情報が正確に送られてきます。
しかも、省庁発の公的な情報だけでなく地方紙にいたるまでのメディア情報、さまざまな非営利団体の活動情報等々が網羅されています。どこを見渡してもこれほど充実した情報は得ることは出来ません。
12年にわたる全ての号を並べてみたら、この間の介護にかかわる制度や社会的事件、市民活動などの推移が見えてくるに違いない、資料価値が高いメールマガジンです。
○そのようなメールマガジンを、自己作成と偽り有料会員に提供してきた行為は著作権の侵害や著作者小竹さんの名誉を著しく毀損するものです。また、彼女の仕事に敬意を持って受信してきた人々の気持ちをも汚すものです。
と同時に、非営利活動の権利を尊重することを保障する機会となることを願います。
非営利活動に対する日本での評価はまだまだ低く、公共団体や営利企業の活動と同等にとらえられていません。暇なシロウトの余技とみなされている節さえあります。今回の事件も、非営利活動団体のものだからと軽く考えているのではないか、「なめている」のではないかとさえ見えます。
○私自身小竹さんに「有料配信したほうがよい、クローズにしたほうがよい」と幾度か伝えています。多大な労力への対価があったほうがよいと思ったからでした。けれども一貫して無償提供を続けています。このメールマガジンを、介護保険利用者や介護家族、介護サービス従事者など 「情報弱者」に対して提供したいというこころざしからでしょう。
無償の働きの提供を受けとる側には、そのこころざしに応える義務があります。NPOの精神を大切にしつつ介護事業を運営してきた私にとっては、このメールマガジンの存在は励ましであり、応援だと受け取っています。いい加減な仕事を許さない支えでもあります。
掠めとって我がもののように見せて売りつける行為は決して許されません。
有償の文章や作品を盗む以上に重い罪に問われるべきものだと考えます。
