CF133 『マイ・インターン』

CF133 『マイ・インターン』
The Intern
理想の「エイジフレンドリー」
2020年、新型コロナウィルスの流行が広がるなか、国会では雇用保険法の一部改正案が成立し、通称「70歳就業法」により来年度以降、70歳まで働けるよう企業に努力義務が課された。
本作の主人公・ベン(ロバート・デ・ニーロ)は、それこそ70歳。
大手企業の部長で退職し、悠々自適のニューヨーカー。
3年前に妻が先立って以来、中国語や太極拳など「やれることは全てやってみた」。
とはいえ、どうにも物足りない毎日だ。
ある日、衣料品のネット販売で急成長する会社が「シニア・インターン」を募集しているのをみつけて、慣れないビデオ・オーディションに合格。
若者216人がワンフロアで働く会社はカジュアルそのもので、久しぶりにビジネススーツできめたベンは異色の存在だ。
フロアを自転車で移動する社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)につくことになったものの、止まらず、眠らず、仕事ばかりの彼女にうとまれて、出社早々に窓際族状態。
だが、そこはベテラン・サラリーマン。
あわてず、騒がず、社内を注意深く観察することに徹する。
その甲斐あって、若いスタッフたちは誠実で温厚なベンの言動に、好感を抱いていく。
だが、ジュールズは自ら起業した会社の急成長に対応するため、経験豊かなCEOを迎えるべきだという幹部の意見に押されていた。
複雑な思いを抱えたまま、候補者と面接を繰り返すストレスが膨らむなかで、専業主夫として彼女を支える夫の浮気が発覚した…。
ロバート・デ・ニーロは『タクシー・ドライバー』(1976年)などが印象に残る名優。
近年は過剰演技に閉口することもあったが、本作では穏やかな「生涯現役」シニアを好演する。
インターネットは得意でも、対人関係が苦手な若者に、高齢者の「年の効」がマッチングするユートピアを描いた作品。
(ナンシー・マイヤーズ監督/2015年/アメリカ/121分)

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