CF141 『RBG 最強の85才』

CF141 『RBG 最強の85才』
RBG
アメリカの男女平等を切り拓いたスーパーレディ
冒頭、専任トレーナーにつき、真剣なまなざしでトレーニングに励むルース・ベイダー・ギンズバーグ(RBG)が映し出される。
残念ながら、彼女は2020年9月、87歳で亡くなったが、撮影当時は85歳。
アメリカ合衆国最高裁判所の判事(終身任期)のなかで最高齢、リベラル派で知られ、若者たちのアイドルおばあちゃんでもあった。
1933年、ニューヨークで生まれたRBGは、弁護士時代、性差別をめぐる最高裁判決6件のうち、5件で勝訴した実績を持つ。
住宅手当における女性差別、シングルファーザーへの社会保障の差別、男子限定の士官学校への女性の入学など、その仕事は男女平等への歩みそのもの。
本作は、彼女がなぜ、それほど果敢な実力の持ち主だったのか、理由を解き明かす。
最大の原動力はパートナー。
1950年代、大学の先輩だった夫・マーティンは、彼女の美貌より知性に惚れた。
優秀な成績でロースクールを卒業したのに、女性ゆえに就職できないRBGを自分たちの法律事務所に迎えた。
仕事に没頭するとすべてを忘れる妻を迎えに行き、子どもたちにとって、パパは料理をする人で、ママは考える人だった。
明るくユーモアあふれる夫と正反対で、妻は思慮深く、口数が少ない。
極めつけは、最高裁判事就任の経緯だ。
控え目なRBGは自分を売りこめない。
夫は張り切って、財界や法曹界に、わが妻こそ最高裁判事にふさわしいとアピールした。
1993年、クリントン大統領時代に就任したRBGは以来、男女平等をめぐる率直な発言で注目されて続けてきた。
そこには、睡眠時間2時間(!)で資料を読みこみ、自分の言葉を探し続けた長年の蓄積に裏打ちされた確信があることを教えられる。
(ジュリー・コーエン、ベッツィ・ウェスト監督/2018年/アメリカ/98分)

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