カテゴリー: 書籍紹介
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BF059 『困っている人』
著者は「稀な難病にかかった大学院生女子、現在26歳」だ。全身に炎症を起こす原因不明の自己免疫疾患で、薬で抑制して付き合っていくしかない。 福島県の山間の集落に育ち、フランス哲学にあこがれ東京の大学に…
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BF058 『「始末」ということ』
宗教を研究してきた著者が80歳になり、「性根を据えて自分の死と向き合わねば」と考えたとき、いのちの最後の締めくくり、人生のけじめとして浮かんできたのが「始末」という言葉だった。 死にいたるきっかけは…
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BF057 『くじけそうな時の臨床哲学クリニック』
哲学が専門の著者が、「生きがいが見つからない」、「いい恋愛ができない」、「ほんとうの友だちが欲しい」、「容姿が気になる」といった若者の悩みに、少しでも楽になるように処方箋をアドバイスする。 処方箋の…
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BF056 『ガン病棟のピーターラビット』
栗本薫という名で『グインサーガ』シリーズ(早川文庫)でも知られる著者は、2009年5月に亡くなった。 本書は最初、「下部胆管癌」と宣告されて入院、手術した日々を退院後の2008年1月17日から2月1…
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BF055 『老いの歌 新しく生きる時間へ』
「五七五七七」の31文字の短歌の世界には、結社というシステムがあり、毎月作品の締切があり、選ばれたり、添削されたりするそうだ。 そこには、有名無名を含めて膨大な歌人が存在すると著者。 もともと近代…
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BF054 『ああ認知症家族 つながれば、希望が見えてくる』
著者は4歳のときに福井大地震にあい、京都の伯母夫婦に引き取られ育ったという。 だが、可愛がってくれた養母は75歳くらいから異変が現れ、著者は共働きで子育て真っ最中のなか、自費で頼んだ家政婦さんの助…
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BF53 『「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか』
著者は外科医として40年以上働き、2005年から東京都世田谷区にある特別養護老人ホーム「芦花ホーム」の常勤医になった。 核家族化した超高齢社会で、認知症の親や配偶者を個人で介護するのは「ほとんど不…
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BF052 『創造的福祉社会 ―「成長」後の社会構造と人間・地域・価値』
著者の本は新書が多くて入手しやすいが、いつも、とても難しい。 本書でもまた、「成長に依存しない『定常型社会』ともいうべき社会、『脱成長』型の社会モデル」が必要と提起する。 高度経済成長を続けた日本は…
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BF051 『まあだかい』
『百鬼園随筆』(新潮文庫)で知られる内田百閒(1889~1971)には、頑固で無愛想な明治男性の内面にあるユーモアを教えてくれた人という印象がある。 陸軍士官学校ドイツ語教授、 陸軍砲工学校附陸軍教…
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BF050 『夫のかわりはおりまへん 前高槻市長の介護奮戦記』
図書館でみつけて最近、読んだが、著者が1999年当時、認知症の妻を介護するため市長職を辞したことは、全国的な話題だった。 任期を1年残して辞職したのは、介護時間が増え公務に支障が出てきたこと、そして…
