カテゴリー: 書籍紹介
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BF039 『自然死への道』
「老いる」ということは、 「老後や死の手前とか生の終わりの段階でもなく、 老いの受け入れに始まり、老いを超えるという未踏の劇を指す。 それは心身の慢性的なうつ病状態を受けとめることでもあろうし、 介護…
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BF038 『姥捨てバス』
31歳の「おれ」は、バブル景気の最中に大卒事務として鉄道会社に入社した。 だが、1年もたたずにバブル崩壊、リストラのなか観光バスの運転手に配置転換されてしまった。 そんなとき、中堅旅行会社の添乗員を辞…
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BF037 『シズコさん』
絵本『100万回生きたねこ』で知られる著者は、 本音全開の屈託ないエッセイでも知られる。 著者は「自分の老後のために貯め込んだ金」を出し、 認知症が進行する「母さん」のシズコさんを、 「とんでもなく金…
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BF036 『スウェーデンはなぜ強いのか 国家と企業の戦略を探る』
東京都内ではスウェーデンの低価格衣料服店「H&M」の店舗が増えてきた。 郊外では、家具販売店「イケア」が人気だ。 高福祉国の企業に、なぜ世界展開が可能なのか、その理由を探ったのが本書。 &nbs…
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BF035 『犯意』
乃南アサは、弱者へのやさしいまなざしが感じられ結構、読んでいる作家。 本作は、12編の犯罪小説に法科大学院教授という法律の専門家が解説をつけるという企画。 なかでも第10話『ご臨終です』は、いわゆ…
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BF034 『〈後期高齢者〉の生活と意見』
1932(昭和7)年生まれの著者は、2007年秋、後期高齢者医療制度の通知を受け取った。作家という職業柄、文芸美術国民健康保健組合に加入していたが、75歳から東京都後期高齢者医療広域連合に変更になると…
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BF033 『「尊厳死」に尊厳はあるか ―ある呼吸器外し事件から」
「医療の中の尊厳死」とは患者側の納得こそが大切と著者は言う。 本書ではまず、富山県の射水市民病院で起きた「人工呼吸器取り外し事件」(2000~2005年に、7人の末期患者の呼吸器がはずさ…
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BF032 『メタボの罠 「病人」にされる健康な人々』
2008年の健康保険法改正により、40~74歳の保険加入者を対象に特定健康・特定保健指導(特定健診、俗称「メタボ健診」)が導入された。 メタボとはアメリカ生まれの「メタボリック・シンドロ…
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BF031 『沈黙の時代に書くということ ポスト9.11を生きる作家の選択』
シカゴを舞台に、V・I・ウォーショースキーという女性探偵が活躍するシリーズで人気を集める著者。 ちりちり髪で、空想好きだった少女は、「自分の子ども時代を捨てて」弟たちの世話係をさせられた…
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BF030 『寡黙なる巨人』
著者は免疫学の大家だが、医療保険のリハビリテーションの日数制限に抗議活動を展開したり、特別養護老人ホームのショートステイを利用したときの体験などを新聞紙上にエッセイとして発表するなど、「偉大なる当事者…
