カテゴリー: 書籍紹介
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BF109 『日本の年金問題』
非正規労働者の将来危機と最低所得保障のあり方 介護保険の利用者は500万人を超えたが、認定を受けてもサービスを利用しない「未利用者」も100万人を突破した。 「家族がいるから」「まだ必要ないから」とい…
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BF108 『認知症・行方不明者1万人の衝撃 失われた人生・家族の苦悩』
詳細な取材レポート 警察庁は2013年、認知症で「行方不明」になる人は年間約1万人と初めて公表した。 著者たちは「行方不明」問題を調べはじめるが、行方不明の実態が把握されず、再発防止への取り組みもない…
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BF107 『長いお別れ』
認知症介護の「ロング・グッドバイ」 タイトルを見たとき、古典的名作のハードボイルド小説(レイモンド・チャンドラー)と同名なので、ちょっと敬遠気味だった。 チャンドラーのタイトルは「ザ・ロング・グッドバ…
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BF106 『話が長くなるお年寄りには理由がある 「老年的超越」の心理学』
くよくよしない超高齢者の「離脱理論」 著者は高齢者心理学が専門。 タイトルの「高齢者の話が長くなる理由」には、①周辺や背景などすべて話して正しく伝えようとする「誠実さ」、②記憶をたどり正確に話を思い出…
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BF105 『仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか』
「女性は男性ほど稼がない」保守主義の国についての多面的考察 日本の女性は、1970年代半ばが専業主婦割合のピークだったが、それでも「5割を超す程度」だったと教えられてちょっと驚く。 一方で「女性が働く…
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BF104 『ぼくはアスベルガー症候群』
誤解されやすい障害 著者は42歳の会社員で既婚、8歳になる息子がいる。 アスベルガー症候群とは「自閉症の中で知的発達の遅れがないもの」で、人づきあいが苦手、冗談が通じないといった特徴はあるが、「ちょっ…
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BF103 『陽子の一日』
在宅死の困難 陽子は信州の総合病院に30年間、勤務してきた医師。 シングルマザーとして息子を育て上げ、今年還暦を迎えた。 ある朝、病院での研修を終えたばかりの桑原からメールを受け取る。 そこには黒田と…
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BF102 『未闘病記 膠原病、「混合性結合組織病」の』
稀少難病になった私的ルポ 「難病になったのだ」、「難解文学の書き手のこの私がね」と始まる本作は私小説というより、私的ルポルタージュだ。 著者の本は初めて読んだので、面白い文章構成をするんだな、というの…
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BF101 『ルポ保育崩壊』
保育現場の実態 4月14日、塩崎・厚生労働大臣が記者会見で「介護・福祉サービス・人材の融合検討チーム」を設置すると発表した(厚生労働省広報室 塩崎大臣閣議後記者会見概要)。 主要紙は「介護福祉士と保育…
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BF100 『老妻だって介護はつらいよ 葛藤と純情の物語』
「老妻」があげた狼煙 驚くほど健康体で「ゴリラ」と呼ぶ夫が、「脚が痛い」と言った。 なじみの総合病院の整形外科医は「腰椎すべり症」と診断。 おまけにネット詐欺に引っ掛かり、精神内科クリニックでは「老人…
