カテゴリー: 書籍紹介
  • BF099 『介護はしないぞ 私と母の1000日戦争』

    地域包括支援センターは期待はずれ 84歳の母親をしばらくぶりに訪ねたら、実家はゴミ屋敷と化していた。 これは生理的な老化の進行か、認知症の症状なのか…。 悩んだ著者は半年後、全国紙に相談メ…

  • BF098 『スクラップ・アンド・ビルド』

    なんでもやってあげて、尊厳死をアシスト 第153回芥川賞ダブル受賞作品のひとつは、介護がテーマというので購読。 主人公・健斗は28歳。東京・多摩ニュータウンで、母親、祖父と一緒に暮らしている。 5年間…

  • BF097 『被災弱者』

    制度転換が被災地にもたらす影響 東日本大震災から4年が過ぎたが、避難者約24万人のうち、約半数が仮設住宅などで「不自由な避難生活」をしている。 そのほか、自宅が全壊しなかったがゆえに「津波浸水区域」に…

  • BF096 『社会保障亡国論』

    BF096 『社会保障亡国論』 一般会計のうち社会保障関係費の一般歳出は29.1兆円と54.0%を占め、「国の財政は社会保障関係費を捻出することで精一杯」だ。 だが、消費税を引き上げても、安心の社会保…

  • BF095 『高齢初犯 あなたが突然、犯罪者になる日』

    BF095 『高齢初犯 あなたが突然、犯罪者になる日』 『犯罪白書』(法務省)がはじめて「高齢犯罪者の実態と処遇」を特集し、「高齢犯罪者の増加の勢いは、高齢者人口の増加の勢いをはるかに上回っている」と…

  • BF094 『家事労働ハラスメント 生きづらさの根にあるもの』

    「家事労働」とは、夫が主たる稼ぎ手であることか「普通」の社会において、妻が担う育児や介護、家事など「無償のケア労働」のこと。 そして、女性の賃労働は家庭の仕事の片手間に行う「お遊び」とみなされると著者…

  • BF093 『ここがおかしい日本の社会保障』

    仕事や家族形態が多様になり、 ワーキングプアが出現した21世紀は、 これまでの社会保障制度では対応できないと著者。 いまの社会保障・福祉制度の基本は、 第二次世界大戦後の高度経済成長期に完成したもので…

  • BF092 『愛する伴侶を失って』

    夫婦という不思議なもの ふたりの著者は共通項が多い。 加賀乙彦は1929年、津村節子は1928年の生まれの同世代。 ともに小説家で、人生のパートナーを失ってそれほど時間は経っていない。 津村の夫・吉村…

  • BF091 『やがて消えゆく我が身なら』

    「身も蓋もなく」老いを考える 著者は「構造主義科学論、構造主義生物学の見地から 多彩な評論活動を行っている」のだそう。 本書は老いや死、病気などを考える 著者曰く「情緒と無縁」なエッセイ集。 人は死の…

  • BF090 『ナース裏物語 白衣の天使たちのホンネ』

    「患者さんに接する時間が取れない」 これからは在宅医療の時代だそうで、訪問看護師の需要が高まっているが、現場は一体どうなっているのだろう。 本書は病院に勤務する看護師が書いた現場エッセイ。 2006年…