カテゴリー: 書籍紹介
  • BF089 『息子介護 40息子のぐうたら介護録』

    「介護者は修行僧じゃない」 「何年やっても介護は慣れないよ」という著者は1996年、認知症の父親の介護に遭遇する。区役所に行くと、施設の申し込みは2~3年待ち。紹介されたのは山奥の病院。「本気で、行政…

  • BF088 『社会福祉事業の歴史』

    福祉の1400年 著者は小学校教師から横浜市のソーシャル・ワーカーとなり、日雇労働者や児童保護の現場に長く関わってきた。その実践を背景に、古代から阪神・淡路大震災まで日本の「社会福祉」を俯瞰したのが本…

  • BF087 『還れぬ家』

    光二は高校卒業後、家出同然に東京に出た。 幼児期に性的被害を受けた記憶に苦しみ、アスベスト被害に会い、がんの手術をし、群発頭痛を抱え、離婚した前妻との間に3人の子どもがいる。 柚子と再婚して故郷に暮ら…

  • BF086 『突然、妻が倒れたら』

    フジテレビのニュースキャスターの著者は、いわゆる高級サラリーマン。 だが、仕事人間の著者が51歳のとき、5歳下の妻が倒れた。 ひとり息子はまだ10歳。 なかなか搬送先がみつからない救急車。ようやく受け…

  • BF085 『女中譚』

    「メイドといったら、女中のことじゃなくて、亀戸の私娼窟のことだったのさ」とつぶやきながら、秋葉原のメイド喫茶に日参するのは90歳を超えるオスミさん。 彼女は若かりし頃、カフェの女給だった……

  • BF084 『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』

    上野千鶴子・東大名誉教授が「家族がいようといまいと、『家にいたい』のはお年寄りの悲願」として、「在宅ひとり死」のノウハウから心構えまで、24年間在宅医療に携わってきた小笠原文雄医師に徹底的にインタビュ…

  • BF083 『ペコロスの母に会いに行く』

    グループホームに暮らす母への「息子のまなざし」 著者は長崎で育ち、東京で出版社の仕事をしていたそうだ。 いろいろあって、故郷へUターンし父母と同居した。 今は、仕事の合間に週2~3回、母が入居するグル…

  • BF082 『ロスト・ケア』

    介護保険がメインテーマの本格ミステリー 年月日と登場人物が交錯しわくわくする語りだが、登場人物の多くは介護者、介護労働者という点に注目。 検察官は大手介護会社フォレスト(明らかに株式会社コムスンがモデ…

  • BF081 『チョコレートの世界史』

    「キットカット」流の福祉制度 チョコレートの原料であるカカオは、中米のアステカ王国がルーツ。 スペイン、フランス、オランダ、ポルトガルの植民地支配とともに「スイーツ・ロード」が地球規模で広がっていった…

  • BF080 『認知症 「不可解な行動」には理由(ワケ)がある』

    老年行動学が専門の著者自身、小学校時代に同居していた祖母が認知症になり、不安のなかで心もとなく生きていた姿の記憶がある。 認知症とはあくまでも症状であり、認知症という病気があるわけではない。 だが、老…