CF113 『おじいちゃんはデブゴン』

CF113 『おじいちゃんはデブゴン』
The Bodyguard
初期認知症の拳法の達人
中国の人民解放軍で要人警護をしていたディン(サモ・ハン)は、退役後、ロシア国境に近い故郷の街で、ひとり暮らしをしている。
近頃はもの忘れが多くなり、医師からは認知症の初期症状と診断された。
向かいに住むポクさん(リー・チンチン)は、夫を亡くし、食事に招くなど、ディンに好意を持っている。
でも、ディンが嬉しいのは、隣に暮らすおしゃまな少女、チュンファ(ジャクリーン・チェン)と遊ぶことだ。
彼女の父、ジンガウ(アンディ・ラウ)はギャンブル好き。
ふくらんだ中国マフィアへの借金を返すため、ウラジオストクまで行って、ロシアン・マフィアの宝石を盗むはめになる。
首尾よく手に入れたのに、なんと、彼は宝石を持ち逃げしてしまった。
当然、中国マフィアは怒り狂い、娘のチュンファを人質にしようとした。
ところが、一見、ぼんやりした重量級メタボ老人は、拳法の達人だ。
中国マフィアの襲撃をあざやかに撃退したのだが、今度は、ロシアン・マフィアが宝石を取り戻そうと乗り込んできた…。
「燃えよ!帰ってきたデブゴン」とキャッチコピーにあるが、監督、主演、武術監督の三役を仕切るサモ・ハンは、日本でも人気のあったカンフースター。
ジャッキー・チェンの兄貴分で共演作も多いが、『ファースト・ミッション』(1985年)では、知的障害のある兄(サモ・ハン)と面倒をみる警官の弟(ジャッキー・チェン)という組みあわせだった。
20年ぶりにメガホンを取ったという本作では認知症のお年寄りだが、人の強弱のとりあわせが似ている。
中露国境というロケーションのほか、病院や警察も含めて、周囲の人びとのアジア的ともいうべき受容力の高さも興味深い。
もちろん、全体重を武器にした後半のアクション・シーンは、軽快だった若い頃とはひと味ちがう、驚くべき迫力です。
(サモ・ハン監督/2015年/中国、香港/99分)

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