CF118 『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』

CF118 『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
A Street Cat Named Bob
猫に励まされたサバイバル
ジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)はロンドンで路上生活をするストリートシンガー。
両親の離婚による精神的な不安から薬物依存になり、ソーシャルワーカーのヴァル(ジョアンヌ・フロガット)の管理下で、維持療法を受けている。
ヴァルはジェームズのぎりぎりの生活を心配して、上司に低所得者向け住宅のあっせんをかけあった。
自分の部屋で、お風呂に入ることができる。
ついでに、足にケガをした赤トラ猫(英語ではジンジャーと呼ぶそうだ)が迷いこんで来た。
困ったジェームズだが、動物病院になけなしのお金をはたいた。
ボブと名づけた猫は、すっかりジェームズを信頼して、稼ぎに出かける彼を追いかけてくる。
ロンドン名物二階建てバスも、自転車のカゴも平気だ。
ボブがちょこんと乗ったギターのおかけで、路上ライブは大人気。
人間も猫もご飯にありつけた。
だが、ストリート仲間のバズ(ダレン・エバンス)は、ジェームズが食事用に渡したお金で、再びクスリに手を出して、死んでしまった。
近所で知り合ったベティ(ルタ・ゲドミンタス)は、薬物依存の兄を失っていた。
せっかくいい雰囲気になっても、「ジャンキーには近づかない!」と言うベティに、ジェームズは告白できない。
そして、ボブのおかけでファンが広がるライブは、犬派の嫌がらせをきっかけに警察に禁止されてしまった。
再婚した父親を訪ねれば疎んじられ、新たにはじめた『ビッグイシュー』の販売も、ボブ人気に嫉妬する仲間と縄張り争いに…。
散々な下降線のなかで、ジェームズは維持療法からの離脱を決意する。
薬を断つ苦しい日々を励ましてくれたのは、ボブだけだった。
本作は実話で、原作は世界的ベストセラーとのこと。
猫のボブも本人(?)が出演し、猫好きにはたまらない。
路上生活のまま依存症の支援を行うイギリスのソーシャルワークのシビアさのほか、ロンドン発祥のホームレス自立支援雑誌『ビッグイシュー』のシステムの一端も教えられる作品。
(ロジャー・スポティスウッド監督/2016年/イギリス/103分)

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