CF147 『だれもが愛しいチャンピオン』

CF147 『だれもが愛しいチャンピオン』
Campeones
知的障害者とバスケットボールの関係
本作は障害者スポーツがテーマ。
スペインでプロのバスケットボール・チームのサブコーチを務めるマルコは、能力はあるが、短気な性格。
そのくせ、子どもが欲しいという妻・ソニアからは逃げまわり、母親の家に転がり込んでいる(ちょっと情けない)。
ある日、試合中に方針をめぐってヘッドコーチに殴りかかってクビになり、やけ酒運転でパトカーに追突。
簡易裁判所に2年免停と、社会奉仕活動で知的障害者を世話することを命じられた。
いやいや出かけたロス・アミーゴス協会には、コーチが辞めてしまったバスケットボール・チームがあった。
責任者のフリオは「生活のノーマライゼーションが目的」だから、「とにかくあきらめないで」と言う。
とはいえ、メンバーたちは核心を突く発言を繰り出す個性派ぞろい。
最初は甘くみていたマルコだが、彼らの純粋さに惹かれて、真面目に取り組みはじめる。
そして、全国大会に出場することになり、助っ人に紅一点としてコジャンテスが参加。
破天荒なキャラクターに、メンバーは大いに盛り上がって練習に励み、なんと決勝戦に進出した。
しかし、会場は対戦相手の拠点となるアフリカ北西沿岸のカナリア諸島(スペイン領です)。
旅費もホテル代も自前では、とても参加できない。
フリオはあきらめようとするが、マルコは妻のソニアに協力を求め、一計をめぐらせた…。
チームメンバーの俳優たちは600人のオーディションから選ばれた知的障害者とのことだが、魅力的な演技で楽しませてくれる。
2000年のシドニーパラリンピックで、知的障害者クラスのバスケットボールに健常者が参加して金メダルを取り、正式競技からはずされたという苦い記憶も織り込まれ、障害者とスポーツの歴史も考えさせられた。
(ハビエル・フェセル監督/2018年/スペイン/118分)

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